コンビニより便利!? ドラッグストアが「食品PB」急拡大!【調理食品・加工食品コンサルタント日記】
ドラッグストアが集客商品として菓子や飲料に力をいれている以上、
こうした流れは不可逆ですね。
とはいえ、このマーケットのPBは、
商品の目的から考えると、価格競争に陥りやすいことも、間違いないでしょう。
こうした物販よりのPBは、
一定以上の稼動が見込めるものの、利益率は見込みにくいため、
食品メーカーからすると、参入するか否かは慎重な判断が求められますね。
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コンビニより便利!? ドラッグストアが「食品PB」急拡大!
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20130214/1047502/
イオンの「トップバリュ」、セブン&アイホールディングスの「セブンプレミアム」など、大手流通のプライベートブランド(PB)食品が売り上げを伸ばすなか、大手ドラッグストアもPB食品の品ぞろえを強化しようとしている。
マツモトキヨシホールディングスはPB「MKカスタマー」に新たに健康食品などを加え、今後2年間で300品目に増やす予定。また北海道を中心に東北地方・首都圏で「ツルハドラッグ」「クスリのツルハ」など1000店舗以上を展開しているツルハホールディングスも、食品を含むPB「M's one」を今後さらに強化すると同時に、食品売り場を広げた形態の店舗を増やしていくという。
たしかに最近、ドラッグストアでさまざまな食品が販売されており、食品スーパーと見まがうほど。なぜドラッグストアは今、PBを軸として食品を強化しようとしているのか。
PBの売り上げがドラッグストア業界の中でトップクラスのツルハホールディングス(北海道札幌市)。約1400品目もあるPB「M's one」の企画・開発をしているのは子会社の「ウイング」(東京都中央区)だ。ドラッグストアのPB商品は本社の商品部が企画することが多く、独立性を持った子会社が企画・開発をする形態はかなり特殊といえる。「消費者に近い店舗運営部スタッフの意見を取り入れやすいのが子会社で企画・開発をしているメリット」(ウイングの高井健次社長)という。
ツルハがM's oneをスタートさせたのは6年前。現在販売しているPB商品の構成は医薬品を除く日雑品、化粧品、そして食品など。食品はお菓子、飴、コーヒーなど153品目だが、「食品が占める割合は12%程度」(ウイングの藤田充人専務)と意外に少ない。
その理由は、「食品のPB化は賞味期限の問題もあり、コスト的に難しい面が多い」(高井氏)ため。一般的に食品の粗利率は低く、PB商品で30%強、特売だと20%台になる。また食品は嗜好性が高いためブランド志向が強いことも、PB化が難しい理由のひとつだ。
しかし、それでも食品を強化しようとしているのは、高齢化社会を迎えてドラッグストアの役割があらためて問われているためだという。
今、日本では高齢化が進み、クルマではなく自転車や徒歩で移動できる距離が生活圏内となっている人が増加している。一方、日用品を販売する小売店は個人経営の商店が減り、コンビニ、ドラッグストア、ホームセンターなどに集約されている。しかし大型ホームセンターは商品を探すのに長い距離を歩かなくてはならず、必ずしも高齢者にとって使いやすいとはいえない。またコンビニの品ぞろえも高齢者のニーズと微妙に違う。
その点、ドラッグストアなら生活に必要なものがだいたいそろい、価格も安く、医薬品を扱っているというイメージから信頼感も高い。また高齢者は健康への関心が高いので、ドラッグストアで健康情報に触れたい、自分に合った商品を知りたいという気持ちが強い。これらの理由から、高齢者にとっては、自転車や徒歩で行ける距離にあるドラッグストアは、コンビニよりもはるかに身近で頼れる存在になっている。
「ネット通販に押されているとはいえ、リアル店舗はまだまだ圧倒的に強い。来店される方はドラッグストアを、単なる買い物の場所でなく、健康や生活の問題解決の場としてとらえていると思う」(高井社長)。そうした高齢の消費者は、ドラッグストアに薬だけを買いに来るとは限らず、むしろワンストップですべてそろえたいと思っている。そういう意味では、食品分野の強化は顕在化したニーズへの対応といえる。
しかし、ドラッグストアのPB食品の品目拡大には、慎重さが必要だ。ドラッグストアのPB食品で万が一のことがあったら、販売している薬の信頼性も揺らいでしまうからだ。そのため「安全であることを一番に考え、どんな食品も健康食品に近いものとしてとらえている」(高井社長)。例えば中国産の原料の安全性が問題視されるようになってからは中国産のものはほぼ止め、できる限り米国やメキシコ産のものを使っている。
同社のPB食品では、NB(ナショナルブランド)とのダブルブランドも多い。慣れ親しんだブランドということで消費者に安心感があるばかりでなく、店側にも生産管理面での安心感があるのだという。さらに、「中身は既存のNB商品とほぼ同じでも、『ちょっとだけ欲しい』というニーズに合わせて小さなサイズにすれば、オンリーワン商品になり得る」(高井社長)。
では現在、ドラッグストアでPB食品はどの程度、店頭に並んでいるのか。
筆者の地元(横浜市郊外)にある中程度の規模のマツモトキヨシで探してみたが、PB食品はほとんど見つからなかった。同社ウェブサイトのPB商品通販サイトを見ると、PB食品は健康食品を中心に140種類以上のラインアップがあるのだが……。マツモトキヨシ 銀座5th店をのぞいてみると、1階の健康食品コーナーにPB商品であることを示す「MK」マークのある商品をいくつか発見。またレジ近くの棚ではのど飴や甘栗のPB商品もあった。しかし(店舗スペースや場所柄もあるのだろうが)、店頭では食品はまだ手薄という印象を受けた。ショップで購入したもの、ウェブショップで取り寄せたものをいくつか見ると、全くのオリジナル商品、NB食品にMKマークをつけただけのもの、類似商品で価格を下げているものなど、同じMKマークがついていてもアプローチはさまざまだった。
「トップバリュ」や「セブンプレミアム」といったPB食品がよく売れている最大の要因は、食品の小売店としてのブランドが確立されており、集客力があることだろう。ドラッグストアの場合は個々のストアというより、ドラッグストアという業態自体に信頼感があり、集客力も飛躍的に高まってきている。そのなかでさらに生き残るためには、個々のストアの差異化が必要不可欠。
その意味では、独自性を最も打ち出しやすいのがPB商品であり、なかでも集客のためのツールとして強いのが、嗜好性が高くファンがつきやすい食品だ。「あのPB食品が買いたいから、あのドラッグストアに行く」と思わせるような、魅力的な製品をどこまで開発できるかが勝負だろう。
こうした流れは不可逆ですね。
とはいえ、このマーケットのPBは、
商品の目的から考えると、価格競争に陥りやすいことも、間違いないでしょう。
こうした物販よりのPBは、
一定以上の稼動が見込めるものの、利益率は見込みにくいため、
食品メーカーからすると、参入するか否かは慎重な判断が求められますね。
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コンビニより便利!? ドラッグストアが「食品PB」急拡大!
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20130214/1047502/
イオンの「トップバリュ」、セブン&アイホールディングスの「セブンプレミアム」など、大手流通のプライベートブランド(PB)食品が売り上げを伸ばすなか、大手ドラッグストアもPB食品の品ぞろえを強化しようとしている。
マツモトキヨシホールディングスはPB「MKカスタマー」に新たに健康食品などを加え、今後2年間で300品目に増やす予定。また北海道を中心に東北地方・首都圏で「ツルハドラッグ」「クスリのツルハ」など1000店舗以上を展開しているツルハホールディングスも、食品を含むPB「M's one」を今後さらに強化すると同時に、食品売り場を広げた形態の店舗を増やしていくという。
たしかに最近、ドラッグストアでさまざまな食品が販売されており、食品スーパーと見まがうほど。なぜドラッグストアは今、PBを軸として食品を強化しようとしているのか。
PBの売り上げがドラッグストア業界の中でトップクラスのツルハホールディングス(北海道札幌市)。約1400品目もあるPB「M's one」の企画・開発をしているのは子会社の「ウイング」(東京都中央区)だ。ドラッグストアのPB商品は本社の商品部が企画することが多く、独立性を持った子会社が企画・開発をする形態はかなり特殊といえる。「消費者に近い店舗運営部スタッフの意見を取り入れやすいのが子会社で企画・開発をしているメリット」(ウイングの高井健次社長)という。
ツルハがM's oneをスタートさせたのは6年前。現在販売しているPB商品の構成は医薬品を除く日雑品、化粧品、そして食品など。食品はお菓子、飴、コーヒーなど153品目だが、「食品が占める割合は12%程度」(ウイングの藤田充人専務)と意外に少ない。
その理由は、「食品のPB化は賞味期限の問題もあり、コスト的に難しい面が多い」(高井氏)ため。一般的に食品の粗利率は低く、PB商品で30%強、特売だと20%台になる。また食品は嗜好性が高いためブランド志向が強いことも、PB化が難しい理由のひとつだ。
しかし、それでも食品を強化しようとしているのは、高齢化社会を迎えてドラッグストアの役割があらためて問われているためだという。
今、日本では高齢化が進み、クルマではなく自転車や徒歩で移動できる距離が生活圏内となっている人が増加している。一方、日用品を販売する小売店は個人経営の商店が減り、コンビニ、ドラッグストア、ホームセンターなどに集約されている。しかし大型ホームセンターは商品を探すのに長い距離を歩かなくてはならず、必ずしも高齢者にとって使いやすいとはいえない。またコンビニの品ぞろえも高齢者のニーズと微妙に違う。
その点、ドラッグストアなら生活に必要なものがだいたいそろい、価格も安く、医薬品を扱っているというイメージから信頼感も高い。また高齢者は健康への関心が高いので、ドラッグストアで健康情報に触れたい、自分に合った商品を知りたいという気持ちが強い。これらの理由から、高齢者にとっては、自転車や徒歩で行ける距離にあるドラッグストアは、コンビニよりもはるかに身近で頼れる存在になっている。
「ネット通販に押されているとはいえ、リアル店舗はまだまだ圧倒的に強い。来店される方はドラッグストアを、単なる買い物の場所でなく、健康や生活の問題解決の場としてとらえていると思う」(高井社長)。そうした高齢の消費者は、ドラッグストアに薬だけを買いに来るとは限らず、むしろワンストップですべてそろえたいと思っている。そういう意味では、食品分野の強化は顕在化したニーズへの対応といえる。
しかし、ドラッグストアのPB食品の品目拡大には、慎重さが必要だ。ドラッグストアのPB食品で万が一のことがあったら、販売している薬の信頼性も揺らいでしまうからだ。そのため「安全であることを一番に考え、どんな食品も健康食品に近いものとしてとらえている」(高井社長)。例えば中国産の原料の安全性が問題視されるようになってからは中国産のものはほぼ止め、できる限り米国やメキシコ産のものを使っている。
同社のPB食品では、NB(ナショナルブランド)とのダブルブランドも多い。慣れ親しんだブランドということで消費者に安心感があるばかりでなく、店側にも生産管理面での安心感があるのだという。さらに、「中身は既存のNB商品とほぼ同じでも、『ちょっとだけ欲しい』というニーズに合わせて小さなサイズにすれば、オンリーワン商品になり得る」(高井社長)。
では現在、ドラッグストアでPB食品はどの程度、店頭に並んでいるのか。
筆者の地元(横浜市郊外)にある中程度の規模のマツモトキヨシで探してみたが、PB食品はほとんど見つからなかった。同社ウェブサイトのPB商品通販サイトを見ると、PB食品は健康食品を中心に140種類以上のラインアップがあるのだが……。マツモトキヨシ 銀座5th店をのぞいてみると、1階の健康食品コーナーにPB商品であることを示す「MK」マークのある商品をいくつか発見。またレジ近くの棚ではのど飴や甘栗のPB商品もあった。しかし(店舗スペースや場所柄もあるのだろうが)、店頭では食品はまだ手薄という印象を受けた。ショップで購入したもの、ウェブショップで取り寄せたものをいくつか見ると、全くのオリジナル商品、NB食品にMKマークをつけただけのもの、類似商品で価格を下げているものなど、同じMKマークがついていてもアプローチはさまざまだった。
「トップバリュ」や「セブンプレミアム」といったPB食品がよく売れている最大の要因は、食品の小売店としてのブランドが確立されており、集客力があることだろう。ドラッグストアの場合は個々のストアというより、ドラッグストアという業態自体に信頼感があり、集客力も飛躍的に高まってきている。そのなかでさらに生き残るためには、個々のストアの差異化が必要不可欠。
その意味では、独自性を最も打ち出しやすいのがPB商品であり、なかでも集客のためのツールとして強いのが、嗜好性が高くファンがつきやすい食品だ。「あのPB食品が買いたいから、あのドラッグストアに行く」と思わせるような、魅力的な製品をどこまで開発できるかが勝負だろう。
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