ゼンショーよりも魅力!タイ外食大手に触手 名前は「マイナー」だけど、存在感は超「メジャー」!?【調理食品・加工食品コンサルタント日記】
『投資』という観点から見ると、
成熟した日本の市場で戦う企業も急成長中のタイの市場の企業も、
ROEという同一の尺度で比較されてしまう。
その結果、日本の企業が、
海外企業水準のROEを要求されかねないという話はよく聞きます。
有力なFC権を取得しているとはいえ、
外食産業で営業利益率は14.1%、ROEは20.0%という話を聞くと、
こういった話は、納得せざるを得ないですね。
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ゼンショーよりも魅力!タイ外食大手に触手
名前は「マイナー」だけど、存在感は超「メジャー」!?
http://toyokeizai.net/articles/-/12928
1人当たりGDP5000ドル、中間層が分厚いタイ
タイの1人あたりGDPは約5,000ドルと、インドネシアを3割ほど上回っています。この差はそのまま両国の中間層の分厚さの差につながっています。国際的には年収3万5000ドル(約330万円)以上の層を中間層として集計していますが、インドネシアにはこの中間層はまだ国民全体の1%強程度しか存在しません。一方、タイではこの中間層の割合が約350万人と7000万人の人口の5%程度にまで高まってきています。
タイの外食大手、マイナー・インターナショナル。成長性では、日本の外食大手よりもずっと魅力的だ
ただ、インドネシアの人口は2億4000万人と巨大です。割合ではなく、人数で見れば、かなりの数の中間層が存在しているのですが、この中間層は大都市部だけでなく、資源が豊富な地域などにも広がっています。一方、タイでは現地の中間層がバンコクに偏在しています。
両国の最大都市のジャカルタと、バンコクのショッピングモールを訪れれば、バンコクの中間層の分厚さを感じられるでしょう。前回の連載で紹介したように、ジャカルタ市内や近郊のモールには現地の富裕層と外国人を中心に訪れているのに対して、バンコクのモールには現地の中間層が数多く訪れています。
欧米有名外食のFC権持つ、マイナー・インターナショナル
バンコクはジャカルタと異なり、鉄道網も整備されているので、自動車だけではなく公共交通機関を使って、数多くの現地中間層がモールを訪れています。そのため、ジャカルタのモールよりもはるかに混雑しています。タイの有望投資先としては、拡大してきている現地の中間層を顧客基盤としている企業が適当でしょう。
中間層の拡大とともに、市場の成長が見込める消費者向け事業が有望な投資先として浮上してきますが、好調なタイのBtoC企業の中でも収益性、成長性に優れたマイナー・インターナショナル社について詳しく見ていきたいと思います。
同社は、シズラーや、バーガー・キング、デイリー・クイーンなど海外の外食ブランドのタイでのフランチャイズ権を持ち、ショッピングモール内を中心に展開している企業です。
前ページの写真にあるように、マイナー・インターナショナル社の外食チェーンは、家族で外食することが定着しつつあるタイの中間層をうまく取り込み、平日でも店舗は多くの家族連れが訪れます。直近年度で営業利益率は14.1%、ROEは20.0%と高い収益性を誇ります。たとえば日本の外食最大手のゼンショーの売上高営業利益率は5%台、ファミリーレストラン大手のロイヤルホールディングスは約2%にすぎません。このように、外食産業が完全に飽和している日本国内の同業と比較すると、はるかに高い収益性です。
タイでは、2009年~10年にかけてタクシン派と反タクシン派の政治的な対立が激化したという特殊要因があったため、売上・営業利益と共に伸び悩みましたが、2011年以降はどちらも急回復していることからも、マイナー・インターナショナル社が現地の中間層のニーズをがっちりとつかんでいることが伺えます。
予想PERが28.5倍と高いことはやや気になりますが、タイの消費者向け企業には予想PERが40倍程度の企業が多く、それほど割高な水準ではないでしょう。時価総額も約2800億円と手ごろです。前回のアラム・ステラ不動産(時価総額:約1500億円)もそうでしたが、東南アジアの企業に投資する際には、大きな成長が見込める時価総額数百億円~数千億円の企業が適当でしょう。
時価総額が1兆円を越えるような、東南アジアの巨大企業には、事業が多角化しているコングロマリットが多く、効率性の悪さから今後の急成長は期待できません。一方、時価総額が数百億円を下回る東南アジア企業には、信頼性の面で不安が大きいでしょう。
その点、マイナー・インターナショナル社は外食チェーンだけでなく、独自ブランドのアナンタラや、フォー・シーズンズやマリオットといった外資系の高級ホテルブランドで、タイを中心にホテル事業も展開しています。外資系のホテルブランドについてはタイでのフランチャイズ権を保有しており、直近の収益拡大の原動力となっています。
2011年度にはオセアニアや中東で多くのホテルを展開するオーストラリアのオークス・ホテルを買収し、ホテルチェーンのグローバル展開も加速させていくようです。アナンタラのバンコクのホテルには私も何度か宿泊しましたが、1室1泊1万5000円程度のリーズナブルな価格で、一定のレベルのクオリティを提供しており、多くの外国人観光客でにぎわっていました(写真参照)。タイではもちろん、グローバルでも競争力を有していると感じました。
タイの中間層がより豊かになり、消費ニーズが今後多角化していくことが予想されますが、高級ホテルも運営していることで、より高いレベルの消費ニーズにもうまく対応していけるでしょう。タイの中間層の幅広い消費ニーズを的確にとらえ成長するマイナー・インターナショナル社に、ぜひ注目してみてください。
成熟した日本の市場で戦う企業も急成長中のタイの市場の企業も、
ROEという同一の尺度で比較されてしまう。
その結果、日本の企業が、
海外企業水準のROEを要求されかねないという話はよく聞きます。
有力なFC権を取得しているとはいえ、
外食産業で営業利益率は14.1%、ROEは20.0%という話を聞くと、
こういった話は、納得せざるを得ないですね。
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ゼンショーよりも魅力!タイ外食大手に触手
名前は「マイナー」だけど、存在感は超「メジャー」!?
http://toyokeizai.net/articles/-/12928
1人当たりGDP5000ドル、中間層が分厚いタイ
タイの1人あたりGDPは約5,000ドルと、インドネシアを3割ほど上回っています。この差はそのまま両国の中間層の分厚さの差につながっています。国際的には年収3万5000ドル(約330万円)以上の層を中間層として集計していますが、インドネシアにはこの中間層はまだ国民全体の1%強程度しか存在しません。一方、タイではこの中間層の割合が約350万人と7000万人の人口の5%程度にまで高まってきています。
タイの外食大手、マイナー・インターナショナル。成長性では、日本の外食大手よりもずっと魅力的だ
ただ、インドネシアの人口は2億4000万人と巨大です。割合ではなく、人数で見れば、かなりの数の中間層が存在しているのですが、この中間層は大都市部だけでなく、資源が豊富な地域などにも広がっています。一方、タイでは現地の中間層がバンコクに偏在しています。
両国の最大都市のジャカルタと、バンコクのショッピングモールを訪れれば、バンコクの中間層の分厚さを感じられるでしょう。前回の連載で紹介したように、ジャカルタ市内や近郊のモールには現地の富裕層と外国人を中心に訪れているのに対して、バンコクのモールには現地の中間層が数多く訪れています。
欧米有名外食のFC権持つ、マイナー・インターナショナル
バンコクはジャカルタと異なり、鉄道網も整備されているので、自動車だけではなく公共交通機関を使って、数多くの現地中間層がモールを訪れています。そのため、ジャカルタのモールよりもはるかに混雑しています。タイの有望投資先としては、拡大してきている現地の中間層を顧客基盤としている企業が適当でしょう。
中間層の拡大とともに、市場の成長が見込める消費者向け事業が有望な投資先として浮上してきますが、好調なタイのBtoC企業の中でも収益性、成長性に優れたマイナー・インターナショナル社について詳しく見ていきたいと思います。
同社は、シズラーや、バーガー・キング、デイリー・クイーンなど海外の外食ブランドのタイでのフランチャイズ権を持ち、ショッピングモール内を中心に展開している企業です。
前ページの写真にあるように、マイナー・インターナショナル社の外食チェーンは、家族で外食することが定着しつつあるタイの中間層をうまく取り込み、平日でも店舗は多くの家族連れが訪れます。直近年度で営業利益率は14.1%、ROEは20.0%と高い収益性を誇ります。たとえば日本の外食最大手のゼンショーの売上高営業利益率は5%台、ファミリーレストラン大手のロイヤルホールディングスは約2%にすぎません。このように、外食産業が完全に飽和している日本国内の同業と比較すると、はるかに高い収益性です。
タイでは、2009年~10年にかけてタクシン派と反タクシン派の政治的な対立が激化したという特殊要因があったため、売上・営業利益と共に伸び悩みましたが、2011年以降はどちらも急回復していることからも、マイナー・インターナショナル社が現地の中間層のニーズをがっちりとつかんでいることが伺えます。
予想PERが28.5倍と高いことはやや気になりますが、タイの消費者向け企業には予想PERが40倍程度の企業が多く、それほど割高な水準ではないでしょう。時価総額も約2800億円と手ごろです。前回のアラム・ステラ不動産(時価総額:約1500億円)もそうでしたが、東南アジアの企業に投資する際には、大きな成長が見込める時価総額数百億円~数千億円の企業が適当でしょう。
時価総額が1兆円を越えるような、東南アジアの巨大企業には、事業が多角化しているコングロマリットが多く、効率性の悪さから今後の急成長は期待できません。一方、時価総額が数百億円を下回る東南アジア企業には、信頼性の面で不安が大きいでしょう。
その点、マイナー・インターナショナル社は外食チェーンだけでなく、独自ブランドのアナンタラや、フォー・シーズンズやマリオットといった外資系の高級ホテルブランドで、タイを中心にホテル事業も展開しています。外資系のホテルブランドについてはタイでのフランチャイズ権を保有しており、直近の収益拡大の原動力となっています。
2011年度にはオセアニアや中東で多くのホテルを展開するオーストラリアのオークス・ホテルを買収し、ホテルチェーンのグローバル展開も加速させていくようです。アナンタラのバンコクのホテルには私も何度か宿泊しましたが、1室1泊1万5000円程度のリーズナブルな価格で、一定のレベルのクオリティを提供しており、多くの外国人観光客でにぎわっていました(写真参照)。タイではもちろん、グローバルでも競争力を有していると感じました。
タイの中間層がより豊かになり、消費ニーズが今後多角化していくことが予想されますが、高級ホテルも運営していることで、より高いレベルの消費ニーズにもうまく対応していけるでしょう。タイの中間層の幅広い消費ニーズを的確にとらえ成長するマイナー・インターナショナル社に、ぜひ注目してみてください。
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