3年後に事業規模を5倍の50億円に 成長エンジンの核は「メイバランスMini」 【調理食品・加工食品コンサルタント日記】

3年後に事業規模を5倍の50億円に、とは凄いですね。
が、市場の伸び率を考えれば十分可能な市場であるとも考えられます。

大手メーカーが、高い商品力と総合的な品揃えを武器に、
この分野をで戦っていこうという方針である以上、
この分野で中小企業は大手とは異なる戦略が必要となることは間違いありません。


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3年後に事業規模を5倍の50億円に 成長エンジンの核は「メイバランスMini」 

「栄養」を切り口にさらに市場を開拓 

――現在の在宅介護向け食品事業の現況は? 

 森田 主な品揃えとしては総合的な栄養食品「メイバランスMini」シリーズ、「やわらか食」シリーズ、そしてトロミ調整食品「トロメイクSP」がある。今年3月には、アルギニン配合の「メイバランスArg Mini」や「メイバランス デザートムースの素」など5品目を新発売した。事業規模は在宅向け事業全体で、まだ10億円程度だが、前年比で約170%だったので、今後も急成長していくと受け止めている。当社としては、やわらか食やトロミ調整食品ももちろん重要だが、「メイバランスMini」に今後、さらに力を入れていく計画だ。というのも、これからの人口構成を勘案すると、「栄養」を軸にした商品の提案が、重要になると考えているからだ。健康寿命を延ばして、介護が必要な状態にならないためには、低栄養を避けなければならない。低栄養にならないための予防を目的とした食事ケアが、これからはさらに重要視されていくはずだ。 

 「メイバランスMini」は1本125で200kcalのエネルギーが摂取できる。ビタミン・ミネラルがバランスよく含まれているので、食が細くなり通常の食事では不足しがちな栄養素を補給するには、最適な製品と自負している。 

――今後の在宅向け高齢者食に対する取り組みは? 

 森田 食の面で、高齢者をケアしなければならないポイントは、幾つかある。まず、今、指摘した「栄養」、そして「咀しゃく・嚥下」、「水分補給」、「整腸」、さらに「口腔ケア」がある。当社としては、これらの目的に合った商品を提供してかなければならないと考えている。 

 介護食品として「やわらか食」「とろみ調整食品」市場に、当社は粉ミルクやベビーフードで長年、培った乳児・幼児栄養に関するノウハウを強みとして、「栄養」という切り口で在宅高齢者栄養という市場に参入した。 

 「栄養」は介護状態にならないために、予防の意味で大前提となる。もちろん介護状態になった方にも「メイバランスMini」は広く活用していただいているが、今後はさらに予防としてご利用いただきたい。「やわらか食」や「トロメイクSP」は、咀しゃく・嚥下が困難になった方に向けた製品なので、両者のコンセプトは明らかに異なる。これらの商品を目的に合わせ、バランスよく提案していきたい。 

ドラッグストア1万店に「メイバランスMini」配荷 

――現在の流通ルートは? 

 森田 ドラッグストアが中心だ。ようやく最近、介護食売り場として「やわらか食」を中心に3尺の棚を1本、割いてくれるようになってきたが、期待されている売れ行きには至っていない。一方、「メイバランスMini」は、全国1万5000店舗のドラッグストアのうち、約1万店舗に取り扱っていただいている。 

 次のステップとしては、スーパーにお取り扱いいただきたい。「お客様の来店頻度、地域に根差した最寄りの店である」という観点から、まずは社会的な必要性などを理解してもらえる企業に、取り扱っていただくことになると思う。当社の強み、特に「メイバランスMini」の強みは、全国の病院・高齢者施設の8割以上に納入されていることだ。そのため、病院・施設関係者には知名度が極めて高い。現在、病院を退院される際に、ご紹介いただいたりしている。現在、ネット通販での販売量が急増しているほか、今後はコンビニへの流通も一つのテーマになると見ている。 

――3年後の事業規模を、どの程度に見込んでいるか。 

 森田 50億円程度には拡大させたい。そのなかで「メイバランスMini」のシェアを7割ぐらいには引き上げたい。 

商品を必要としている方に情報提供できる仕組み不可欠 

――農水省は過日、「これからの介護食品をめぐる論点整理の会」を立ち上げた。国がようやく本格的に腰を上げた格好だが、マーケットが1000億円に止まっている背景を、どのように捉えているか? 

 森田 農水省と我々メーカーの認識は一致していると受け止めている。現状では、必要とされている方に商品の情報が届いていなかったり、あるいは買う方法が分からなかったりという背景があるのだと思う。 

 しかし、だからといって商品を置けば売れるものでもない。売れているとは言えない。情報量や訴求方法が適切でないために、需要を掘り起こすまでに至っていないのかもしれない。 

 換言すれば、情報を流すルート、仕組みづくりがまだ構築できていない面は否定できない。このような仕組みづくりは一メーカーが取り組んで、完結できるものではない。業界全体の仕組みとして、何らかのシステムを構築する必要があると考えている。

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